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一面の雪景色に浮かぶ、黒の匣。
「玄咲哲学研究所」、別名「黒匣」。
屹立するその外壁は、空間を内外に分断する。
故にブラックボックスの内を知る者。
それは内に入りたる者に限られる。

その黒匣に招かれる、三匹の子羊。
運命なるものがあるならば、それにより。
あるいは何らかの意志により。


繰り返す、少女の夢――。

現実の少女に形を授かった、夢の少女。
会えぬ少女への想いは、夢の形で現れる。
彼女は笑い、語り、そして死んでいく。

曇り出す、彼らの現――。

 密室で人が死に、少女は虚空に消え失せる。
 起こったかに見える不可能事。
 現実は「らしさ」を失う。


揺らぎゆらめく、夢うつつの境界。
信じるに足るものなど、ここにあるのか。
自分以外の他人を疑い。
自分以外の事象を疑う。
疑って疑って――。

辿り着くのは、自分への懐疑。